まずは、GNSS/GPSステータス画面において表示されている内容をご確認ください。
①「補正情報を受信中です」と表示されている場合
1)設置している基準局(Base)の位置情報がズレている
・アンテナ設置場所を変更した場合、動かした分だけ誤差が出て、FIXとなりません。また、少しでも動いてしまった場合、FIXしたとしてもその分の誤差が出てしまいます。
・アンテナ位置の計測時間が短い場合、その時のGNSS電波状況によっては正しく計算できていない可能性があります。「AgriBus-GTools」にてアンテナ位置の計測時間を1時間などに設定して再計測することをお試しください。
2)基準局(Base)との距離が遠い
高精度なRTK測位を実現するとき、移動局と基準局との間の距離は「おおむね10km以内が望ましい」とされています。それ以上離れている場合、誤差が出てFLOATとなる可能性がありますが、「3cm以内」の誤差を目指す場合、20km程度の距離でも実用上は問題ありません。利用者の中には、50km離れていてもFIXするケースがあるようです。
3)移動局側(Rover)のGNSS/GPSシグナルが弱い
GNSSアンテナが受信する、GNSS衛星からの電波シグナルが弱いと、正しく計算できずFLOATとなる可能性があります。特に、上空が開いていない場所(車庫の中、防風林の間際、建物の横など)で受信するとFLOATになります。目安として、シグナル強度は25以上、できれば35程度の受信感度を目標に受信場所を調整してみてください。また、「AgriBus-GMiniR」の電源を入れ直すだけで改善する場合もございます。
4)移動局側(Rover)のインターネット回線が不安定
補正情報を取得できていても、インターネット回線が不安定だと必要なデータが集まらず、いつまで経っても計算が終わらずFLOATとなる可能性があります。お使いのスマートフォン/タブレットのLTE電波状況をご確認ください。また「AgriBus-G2」をご利用の場合、NTTドコモのサイトより携帯電波(3G)のカバーエリアをご確認ください。なお、補正情報はおおむね30秒は途切れても問題ないような設計となっております。この場合、「AgriBus-NAVI」アプリを再起動する、または「AgriBus-G2」の電源を入れ直すだけで改善する場合もございます。
その他、普段は「FIX」しているが、たまに「FLOAT」になってしまうような場合、上記(3)(4)の状況が考えられます。
②「エラーが発生しました」と表示されている場合
Ntrip V1で手動設定されている場合、HostやPort,マウントポイントなどに設定された内容を、お使いのサービスに照らし合わせてご確認ください。
③「タイムアウトしました」と表示されている場合
Ntrip V1で手動設定されている場合、HostやPort,マウントポイントなどに設定された内容を、お使いのサービスに照らし合わせてご確認ください。
④「マウントポイントが見つかりません」と表示されている場合
まず、基準局・移動局の両方が、インターネット接続(Wi-Fi, LTEの電波)を利用できる場所にあることをご確認ください。インターネット回線を使用して補正情報を送受信するため、インターネット接続のない場所ではRTK測位を実現することができません。
インターネット接続(Wi-Fi, LTEの電波)に問題がない場合、下記の原因が考えられます。
1)基準局に設置した「AgriBus-GMiniR」のモード設定がRoverになっている
「AgriBus-GTools」アプリで「モード」が Base(基準局)設定になっており、「Wi-Fi」や「Ntrip」が接続できているか確認してください。
2)Wi-Fiルーター側から切断されている
「AgriBus-GMiniR」が、Wi-Fiルーター側から切断されている可能性があります。 お使いのWi-Fiルータの設定をご確認ください。 概ね以下のような項目を確認いただけると良いかと思います。 エコモード、有害サイトブロック、DHCP割り当て数、プライバシーセパレーター、ゲストポート利用可能時間
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