GPS/GNSSについては以下の事項を考慮してご自分に合ったGPS/GNSSを選択していただくことが重要となります。
- 作業に必要とする精度と位置情報の出力周期
- タブレット・スマホとの接続様式(USBかBluetooth)
- 価格
GPS/GNSSの精度と可能な作業の目安
- 低精度:
- 草地での施肥、反転作業など。作業跡の確認が主で直進作業には全く向きません。
- 中精度:
- ブロードキャスタでの施肥や代かきなど。
- 高精度:
- 耕うん、砕土、整地など。
- 超高精度:
- 播種など。
GPS/GNSSの精度と使用時の感覚
- 低精度:
- 端末内蔵のGPS/GNSS。公称誤差は2.5m程度。感覚的な誤差は走行中で50cm-2m程度。AgriBus-NAVI上でのずれ量の表示が10-50ずつ変化する感じ。
- 中精度:
- 1万円〜3万円程度。公称誤差は2.5m程度。感覚的な誤差は走行中で30cm-1m程度。AgriBus-NAVI上でのずれ量の表示が5-20ずつ変化する感じ。
- 高精度:
- 20-30万円程度。公称誤差は0.5m-1m程度。感覚的な誤差は走行中で10-20cm程度。AgriBus-NAVI上でのずれ量の表示が3-5ずつ変化する感じ。市販のGPSガイダンスシステムはこのクラス以上のGPS/GNSSが内蔵されています。
- 超高精度:
- 80-300万円程度。公称誤差は2cm-5cm程度。感覚的な誤差は走行中で10cm以下。AgriBus-NAVI上でのずれ量の表示が1ずつ変化する感じ。
接続方式の別による違い
- USBによる有線接続
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中精度から高精度まで様々なGPS/GNSSが接続出来ます。一方で「タブレットについて」にあるようにUSB接続ができるできないや給電の制限などの端末側の問題が多いのが現状です。
- Bluetoothによる無線接続
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端末とGPSの相性問題や給電の問題がほとんどなく安定して接続が可能です。
一方で対応する機種が非常に少なく、「中精度のものはUSB接続のものに対して精度に難がある」「高精度なものは高価」というのが課題です。 RS232C出力のGPSに市販のBluetooth/シリアルコンバータ(例:RATOC REX-VT60など)を接続して使用することも可能です。
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